CocoaEmacs に muse 入れたよ!


さて以前の日記で CocoaEmacs のビルドが無事に終わった訳だが, 文章を書くとなると Emacs muse が欲しくなります.
説明しておくと, Emacs muse というのは wiki に似た記法で文章を記述でき, Emacs 上では文章が整形されて表示されます. また, html, xhtml, TeX などの形式に変換することもでき, 私の Web ページの html ソースはこれで記述されています.


実は今まで Carbon Emacs に予め入っていた muse を使うだけだったので, インストールは初めての作業でした. ここも見させてもらって,「まぁ, Emacs へのインストールは Emacs Lisp の配置程度だろうし, そんな面倒なことは無いだろう」と予想していたら甘かったです. 主に引っ掛かったのは次の2点.


パスの問題に関しては良く有りがちな「パスの中に空白やマルチバイト文字が含まれていると, インストールに失敗する」というパターンでした. muse のインストールでは, 本来 Makefile.defs というファイルに必要な定数(パス情報)を定義するだけで良いはずなんです. しかし Aquamacs Emacs の名前に空白が入っており, /Applications/Aquamacs Emacs.app/Contents 以下のディレクトリの操作に失敗しているようでした. 空白をバックスラッシュでエスケープしてもダメでした.
(話は前後しますが, このことがあったので CocoaEmacs のインストール作業を頑張ってたのです.)


CocoaEmacs にインストールすることでパスの問題は解消したのですが, まだ問題が残っていました. sudo make install (make だったかな?)の段階で, 「install-info うんたらかんたらを実行してるが, muse というディレクトリは無いよ」と文句を言われました. Makefile.defs を見てみると, 23行目の

install_info = install-info --info-dir=$(INFODIR) $(1) || :

が該当しそうだったので, muse という名前のディレクトリを探し,

install_info = install-info --info-dir=$(INFODIR) $(INFODIR)/$(1) || :

とフルパス表示にしてみました.
この対応ですんなりインストールでき, .emacsmuse の load-path を追加して無事 muse が動くようになりました. めでたしめでたし.